2026.06.25

マンガを翻訳するには?多言語化と希少言語

近年、マンガをはじめとしたエンターテインメントは、ボーダレスとなりつつあります。日本のマンガも多くの地域で人気となって、色々な言語に翻訳されています。翻訳を通じてマンガが世界の多くの地域で楽しめるようになり、SNSなどでつながった国や言語の異なるファン同士が、コミュニケーションを図れるようにもなりました。

しかし、まだまだ言語の壁のせいですべての作品を楽しめないマンガファンがいるのも事実です。

本稿では、マンガの多言語化の難しさについて、希少言語への翻訳も含めて解説していきます。

マンガ翻訳と多言語化の難しさ

日本のマンガは様々な言語に翻訳されています。しかし、すべてのマンガが翻訳されているわけではありません。ごく一部の人気マンガが翻訳されているのみで、言語によってはその中のさらに一部のみが翻訳されているにすぎません。

マンガが簡単に翻訳されないのは、マンガ翻訳が非常に手間のかかる翻訳だからです。多言語化しても採算が取れなければビジネスとして成り立たないため、売れると判断された作品を確実に売れる言語だけに翻訳するという構図が出来上がりがちなのです。

また、希少言語を扱っている翻訳会社が少なく、中でも希少言語でのマンガ翻訳ができる翻訳サービスは多くないのが現実です。そのため、マンガはなかなか多言語化されにくいのです。

マンガ翻訳の難しさ

マンガの翻訳とは、吹き出し内のテキスト部分だけの翻訳を指すわけではありません。マンガは吹き出し以外にもオノマトペをはじめとしたテキストがあります。擬音語・擬態語であるオノマトペを翻訳しなければ、理解の妨げとなるため、非常に重要な部分でもあります。

また、テキストが複数の吹き出しに分散されていたりすると、吹き出しごとに翻訳しても意味が通じません。そのため、翻訳言語の語順を配慮しつつ、吹き出しの順番に読むことで、全体の意味が通るように工夫をしなければならないのです。

さらに、日本語で主語がない場合、全体のストーリーを知ったうえで翻訳しなければならない場面も少なくありません。また、日本の「俺」「私」などの違いを訳し分けて登場人物の性格などを表す必要もあります。

マンガの多言語化が今必要な理由

近年、インターネットの広がりと、翻訳へのハードルが低くなるのに比例して、世界中のエンターテインメントが翻訳で楽しめるようになりつつあります。同時に、これまで英語でしか読めなかったような作品を母語で読みたいという読者層が増えました。

読者層の広がりの流れは、これまでのコアなファンからさらにマンガファンの裾野を広げていきます。幅広いファン層は様々なジャンルでマンガファンを増やし、多言語化によりさらに新しいファン層を取り込むチャンスです。マンガは多言語化すれば、作品購入以外にも、グッズ購入やイベント開催回数も増え、ビジネスチャンスの拡大が期待されます。そのため、今後のマンガビジネスの拡大には、多言語翻訳が重要であると言えます。

マンガの多言語化とローカリゼーション

マンガの翻訳では、ローカリゼーションと呼ばれる現地向け最適化が欠かせません。翻訳された言語でも違和感なく内容を理解し、楽しめるような翻訳にするには、現地の文化・習慣などにも配慮する必要があります。地域によっては表現方法に制限があるケースもあるため、別の言い回しが必要な場合もあります。また、似たような意味を表すことわざがあれば、対象言語の表現に置き換えるなど、より自然な表現でマンガを楽しんでもらえる工夫も大切です。

このように、多言語化は一律に同じ方法での翻訳ではなく、言語ごとにローカリゼーションによって最適化すると、よりクオリティの高いマンガ翻訳となるのです。

十印の翻訳・写植サービス

十印では、希少言語を含む幅広い言語での高品質な翻訳・写植サービスを提供しています。

手間のかかるマンガの翻訳・写植に特化したサービス、エンタメのローカリゼーションやトランスクリエーションサービスも提供している十印は、クオリティの高いマンガ翻訳・写植による翻訳、多言語化の実現が可能です。

十印の翻訳・写植サービスは、マンガの世界観を伝え、ターゲット顧客層向けに特化した翻訳で心を掴み、マンガのマーケティング効果を高めるお手伝いをします。

マンガのグローバル市場での成功には、クオリティの高い十印の翻訳・写植サービスをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関する経験とノウハウで、作品やサービスの特徴やイメージに合わせ、言葉や文化の壁を感じさせない自然でわかりやすい翻訳を行っています。対象地域向け最適化であるローカリゼーション、作品のストーリーや世界観を伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、世界を舞台にしたビジネスでの成功をお手伝いします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、読みやすさを追求したローカリゼーション、心に響くメッセージのトランスクリエーションなど、顧客満足度を高める翻訳は、経験豊富で技術力のある十印だからこそです。

顧客満足度の高い高品質なマンガ翻訳をお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。
一般社団法人日本翻訳連盟理事(2018年~2026年)、アジア太平洋機械翻訳協会理事(2018年~)。

#エンタメ翻訳
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